体に関することわざ・用語・言葉「肝に銘じる」
きも・に・めいじ・る
強く心に留め、けっして忘れないようにすること。「肝に銘ずる」と書く。
(実用日本語表現辞典より)
「カラダの言葉」的読み解き:
自分にとって非常に大切だと感じることや、
絶対に忘れたくない出来事やフレーズに対し、
日本人は「肝」に銘じるという表現をします。
「心に刻む」などという表現もありますが、
より強いニュアンスを含むのが
この「肝に銘じる」という表現。
「銘じる」とは、心に深く刻み付けること。
「銘」自体が、金属に名前を書き付けることを意味し、一度刻んだら消えないような堅牢な記録を連想させます。
正しくは「銘ずる」と表現しますが、現在は「銘じる」という表現の方がよく使われるようです。
忘れないようにすることを「内臓にまで刻みつける」という日本人の感性は非常に鋭敏で、人の感情やトラウマ、強い情景は脳ではなく内臓と大きく関連します。
特に人の「想い」が強く乗る「肝」という臓器を選んだのは、絶対に忘れないという強い決意と意志が関連する内臓だからと言えます。