鏡の法則の本当の意味
鏡の法則って何?
あなたは、鏡の法則について
聞いたことはありますか?
「この世は鏡である」
「相手は自分自身を映す鏡である」
など、世の中は自分自身が映し出した
世界である、という考え方です。
言葉にすると、
「なんとなくそんな気もするけど、
正直よくは分からないな…」
というような感覚を持つ方が
多いように思います。
結論、鏡の法則は存在します。
そして、下手するとこの法則を活かす
だけであなたの人生観は変わります。
今回はその法則について、
- 鏡の法則ってどういうこと?
- 自分の生活でどう働くの?
- どうやって活かしたらいいの?
これらについて解説していこうと思います。
「相手が鏡になる」の意味
鏡の法則でまず言われるのが、
「相手はあなたの鏡である」
という言葉についてです。
これについては誤解が多いので、
はじめにお伝えすると、
- 私が愛すれば、相手も愛する
- 私が好きになれば、相手も好きになる
- 私が怒れば、相手も怒る
というように、自分と同じ感情や行動を相手が持つわけではありません。
それが成り立つなら、世の中は両想いだらけですね。(笑)
また、私が与えれば相手も与えるという
返報性の原理とも別物の考え方です。
そうではなく、相手の行動や相手とのコミュニケーションからあなたが抱く想いは、全てあなた自身が作り出している
という原則によって、
相手とのやりとりから自分自身が持つ想いに気づくことができる
これが鏡の法則の全ての土台です。
鏡の法則の勘違い
鏡から人が連想しやすい物事は、
大きく2つあります。それは
- 鏡の中の自分が自分と同じ動きをする
- 鏡を見ると自分自身が見える
この2つの側面です。
本来の意味はこの2番目の「相手を鏡のように見ると自分が分かる」ということなのですが、
どうも1番目の意味から連想して、「相手が自分と同じ動きをする」というような誤解が蔓延しているように思います。
ただし鏡が光を反射するのと同じように、相手の行動は自分自身の行動に影響を受ける性質があるので
「自分が変われば相手も変わる」
ということは現象として起こります。
ここから派生して生まれたものが
「原因と結果の法則」です。
ただしそれは自分が動けば「相手を思い通りに動かせる」という意味とは完全に異なりますので、
その点は十分に注意してください。
鏡の法則は自分を省みるためのもの
鏡って自分自身の身なりを整えるために使いますよね。
鏡の中の自分を思い通りに動かそうと、
自分自身を動かすのはナンセンスです。
鏡の法則も全く同じように、
「相手を通して自分の性質を知る」
これが本質的な活用の仕方です。
例えば、あなたが時間をとても厳密に
守る人だとしましょう。
誰かがあなたとの約束に遅刻してきたら、
あなたはきっと怒るでしょう。
でも世の中には、
相手が遅刻してきたとしても全く
気にならない人が確かに存在します。
つまり、あなたは相手を通して
「私は時間を大切にしている」
という自分の想いに気づくのです。
鏡の法則で自分自身を知る
「あなたが何者であるか」は、
「あなたが何を大切にしているか」に
密接に関連しています。
つまり、相手を通して自分の想いを知っていくことは、「あなた自身を知ること」に他ならないのです。
自分自身が分かるから、
- どんな環境に身を置きたいのか
- どんな仕事をしたいのか
- どんなパートナーが良いのか
というヴィジョンが明確になります。
だから人生に迷いがなくなっていくのです。
自分を知っていく目的には続きがありますが、まずはここが最初の一歩です。
鏡の法則を上手に活かして、誰よりも自分を知る人になれば、誰よりも自分の人生に想いを乗せられる人になります。
あなた自身の想いを、相手を通して知る
言葉を変えれば、
「相手を通してあなたの心の言葉を聴くこと」
これこそが、鏡の法則の本当の意味です。