2018年9月9日「カラダ語」を理解する心の言葉

イライラが止まらない！そんな「怒り」への対処法

「怒り」への対処法

「そもそも怒りってなんだ？」という疑問をお持ちの方はまず別記事心の言葉：感情編「怒り」からどうぞ。

プロのカウンセラーも推奨してしまうアドバイスに、「怒りのエネルギーを別のものに転換して発散させる」というものがありますが、

この「怒り」への対処法はあまりオススメできません。

なぜなら、この発散によって怒りの感情が増幅する可能性が高いからです。

怒りの感情は炎に似ています。

相手の神経を逆撫でする行いを「火に油を注ぐ」と表現するように、怒りの炎は行動次第ではさらにエネルギーを増します。

例えばイライラした時にバッティングセンターに行ったとしましょう。

ボックスに入り球を打つ瞬間、「この野郎！！」などと、その怒りをそのまま意識してしまいませんか？

この怒りへの集中によって怒りが消えることはありません。

凄惨な事件などで犯人が被害者を致死量を超えて殺傷するケースを聞くことがありますが、これがエネルギーの発散によって怒りの消滅が起こらないことを証明しています。

同じバッティングでも、もし無心になってスポーツとして行動をすることができた場合、「体の動きに集中することで怒りから意識を逸らす」ことによって怒りが鎮まることは期待できるかもしれませんが、

怒りを助長する可能性がある方法をあえて選択する必要性は低いと言えるでしょう。

大きく捉えると、「怒り」の正体は

「期待が果たされないことに対する不満を発散したい」という感情です。

自分が怒りを感じるとき、その裏には必ず「果たされていない何か」や「我慢している何か」が存在します。

つまり、端的にいうとあなたは「怒り」の前に大抵の場合は「ガッカリ」を経験しています。

そのガッカリが諦めを伴う場合には「悲しみ」に、「本当は果たせるはずなのに」という想いが強い場合には「怒り」に転じるケースがほとんどです。

怒りの対処には２つのプロセスを必要とします。

１つ目は「生じた怒りそのものを鎮める方法」、そして２つ目は「怒りの根本となる『ガッカリ』に対応する方法」です。