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体の声を聴き、対話する生活が人生を変える 〜カラダの言葉〜

体の言葉:感覚編「くすぐったい」

「くすぐったさ」とは

子供の頃、相手をくすぐってからかったり、からかわれたりして遊んだ記憶はありませんか?

くすぐられると何とも耐えがたい「ゾワゾワ」とした感覚があり、じっと我慢することはとても難しいですよね。

でもこの感覚、人によって「絶対に嫌」という方から「実はくすぐられるのが好き」という方まで、本当に幅広い受け取られ方がしますよね。

考えれば考えるほど不思議な「くすぐったい」という感覚について、今回はお伝えしていきます。

くすぐったさは幻想!?

意外に思われるかもしれませんが、実は人体にはくすぐったさを感じる感覚受容器はありません

しかし、「くすぐったい」という体感は確かにありますよね。

この感覚は一体どこからくるというのでしょうか?

実は、それすらも解明されていないのです(2018年8月現在時点)。

痛覚神経に生じた微妙な感覚を察知しているなど、いくつかの説はありますが、いずれも証明には至っていないようです。

確かに「くすぐったい」という感覚が生じた際に人がとりやすい防御姿勢が痛覚刺激による「屈曲反射」と似ているため、痛覚が関連していると捉えられる可能性はあります。

人がくすぐったさを感じやすい部位

しかし、万人が感じるくすぐったさについてはいくつかの共通点があります。

ひとつが、脇の下、足の裏、腰回りなど人体にとって重要な部位であること。

別の言い方をすれば「人の急所」と取ることもできます。

感覚神経が集まっているところ、という説もありますが、それであれば感覚受容器の多い「手のひら」などにくすぐったさを感じやすいはずです。

しかし手のひらで「くすぐったさ」を常時感じていては正直なところ日常生活がままなりません。

予見性と関係アリ?

自分で触ってもくすぐったくない場所が、他者から触られるとくすぐったい、ということがあります。

これは脳の「予見可能性」と関連しているという見方があります。

自分自身で触る場合には脳による「触られる」という覚悟と触られた感覚がぴったりと一致するためくすぐったさがなく、

逆に他者による場合にはその予測が立てづらいために脳が混乱して「くすぐったい」という感覚が生じるという考え方です。

「意外性」と関連している可能性

また、前半でお伝えした通りくすぐったさを感じやすい部位がわきの下、足の裏など人体の急所であるとお伝えしましたが、同時にこれらは触られることに「慣れていない」場所でもあります。

また、「昔くすぐったさを感じた場所がだんだんとそれを感じなくなってきた」ということはよくあります。

つまり、常時感覚センサーが反応している場所は「くすぐったさを感じづらい」ということが言えます。
だから手のひらにくすぐったいという感覚がないのです。

しかし、手のひらを「触れるか触れないか程度になでる」など、普段加えられない刺激を与えてみるとくすぐったさに近い「ゾワゾワ」とした感覚を味わうことができます。

これと先ほどお伝えした「予見性」という考え方を加味すると、「くすぐったい」という感覚は時間的な意味だけではなく、感覚的な意味でも予測ができていない感触に対して起きている可能性があります。

つまり、くすぐったさとは接触が「意外だった」ために起きる脳の「驚きと混乱」とも取れる訳です。

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