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体の声を聴き、対話する生活が人生を変える 〜カラダの言葉〜

心の言葉:感情がもつ本当の意味

心の言葉

自分の感情を受け止めていますか?

「妻の言動に腹が立った」
「悲惨なニュースを見て胸が痛んだ」
「友人の結婚の知らせに
 喜びと嫉妬の混ざった
 複雑な気持ちになった」・・・

あなたの心は、日常の様々な出来事に常に揺れています。
この「心の揺らぎ」を、私たちは感情と名付けました。

しかし、この感情は一体何を意味しているのでしょうか?

感情のもつ意味(外的機能)

外的な機能に目を向けた場合、感情には大きく2つの側面があります。

  1. 外界に対する適切な反応を促す
  2. 心身のバランスを保つ

外界に対する適切な反応を促す

情動による「闘争と逃走」の瞬時選択

1.については、いわゆる「爬虫類脳」と言われるような情動によって、外界の特定の現象に対する「闘争と逃走」の選択を、スピーディに行うことで私たちの生存確率を上げることが達成されることを目的とします。

例えば目の前にライオンが現れた時、私たちの体は即座に緊張し、丸腰であればすぐさま「目の前の敵から逃げ出したい」という欲求を呼び覚ますための「恐怖」の感情が芽生えるでしょう。

あるいは、彼女とのデート中に突然別の男が彼女をナンパするような発言をしてきた場合、あなたには「この男を排除したい」と全身に闘争本能を呼び覚ますような「怒り」の感情が芽生えるかもしれません。

このように、外界の条件と自身の感情をリンクさせることで、頭で考えて動いていては間に合わないような緊急時の対応を、自律神経のネットワークを用いることで全身の適切な外界に対する反応を即座に最適化させることが私たちにはできるのです。

この機能の重要なポイントは「緊急」です。

「快/不快」の峻別による人生の選択

また、少し上位の概念になりますが「快・不快」という気分も、これらの機能を持っていると言えます。

私たちは人間という物質界にとどまる限り、常に「快を追求し、不快を避ける」という2つの偏向性(方向付けられること)を持って生きていきます。

嬉しいことがあればその再現を目指しますし、嫌な出来事があれば二度とその気分を味合うことのないよう、その出来事が起こるような原因の種を取り除く努力を行いますね。

これらもまた、自分たちの行動を外界に対して最適化する行いと感情がリンクしている1つの例です。

心身のバランスを保つ

2.については1.と比べると少し想像が付きづらいですが、「悲しみ」の感情がもっとも象徴的な例と言えます。

私たちの持つ感情の中でも、「悲しみ」はなかなかその意味が理解しづらいものです。

有名なウォルト・ディズニーの「インサイド・ヘッド」では、その悲しみが持つ役割についてが作品中の重要なテーマになっています。とても分かりやすく内容も大変よくできているので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。

あなたはなぜ、人に「悲しみ」という気持ちがあるのか考えたことはありますか?

「悲しみ」とは不思議なもので、
その感情自体はとても耐え難い程の感覚を持ちながら、しっかりと悲しみの感情と向き合った時、それはあたかも雨が降りしきった後の太陽の日差しのように、スッキリとした心地の良い感覚がもたらされることを、体感として知っている方も多いのではないでしょうか。

私たちは「悲しみ」のような感情を持つことで、マイナス状態に陥った心のバランスに調和をもたらして、再び前に進んでいこうという意欲を生み出せる状態に心を戻すことができます。

これもまた感情がもつ外的な機能として重要な働きの1つと言えます。

感情のもつ意味(内的機能)

現在執筆中です。申し訳ございませんが、もう少々お待ちください。

等身大の感情を受け止めることの大切さ

このように感情の内的機能にまで目を向けたとき、等身大の感情を大切にする重要性に気づくかと思います。

私たちは根本的に、自分自身の想いと行動以外をコントロールすることはできません。

どんなに「こうなって欲しい」という強い願望があったとしても、相手がその要求に応じる可能性も、100%自分のイメージした結果を保証することも不可能です。

むしろ、行き過ぎた願望に至っては、その願望自体が「結果を得ることができない」という「苦しみ」を自分自身にもたらす可能性を作ってしまうとも言えます。

逆に自分自身の等身大の感情に目を向けることで、その感情を作り出しているベースの「思考パターン」に気付く手がかりを得ることができます。

これらの思考パターンを手放すことができれば、そこから生じる「苦しみ」の存在自体をなくすことができるのです。

このように「心の言葉」を正しく理解し、対話を行うことで「思考パターンの手放し」を繰り返し行っていくことができれば、日常世界を普段から全く変えることなく、最高の充足と幸福感を感じながら生活することすらできるのです。